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捕手の盗塁阻止のために目標とする数字のお話です
お父さんのための野球教室の桜井です。


巨人対ヤクルト戦の中継を見ていると、解説の中で阿部捕手の盗塁阻止率が話題にあがって、捕手が盗塁を阻止するための目標について、解説での原辰徳さんがこうおっしゃっています。

投球後に捕手の送球が2塁に到達するまで3.2秒


「投手がボールを投げてからキャッチャーのボールが2塁に到達するまでに3.2秒を目標に練習する」


3.2秒以内でボールがセカンドに到達すれば、プロの中で足が速い選手でも、まず盗塁は不可能であるということです。


捕手:送球スピードと精度を上げる


捕手は二塁への速い送球と正確なコントロールに取り組む必要があります。



捕手の構え方


走者が一塁の場合、左足をやや前に出して準備をしておきます。左足を前に出し過ぎると完全に横を向いてしまって、投手の球が逸れたときに捕球できません。


体は投手に対して真っすぐに向けた状態で左足を少しだけ前に出す程度です。


構え方は、捕手によって投げやすい構え方は違います。一般的には、左足の膝を地面につけておくタイプと、どちらの膝も地面につけないタイプの2種類があります。


テレビで古田敦也さんと谷重谷繁元信さんの日本を代表する名捕手の二人が出演されていて、古田さんは左足の膝を地面につけておくタイプ、谷重さんはどちらの膝も地面につけないタイプと解説されていました。


自分が投げやすい構え方を試していただきたいと思います。



体重を前にかけて右足を前に出して送球する


図6



古田さんは、走者がスタートしたのを確認したときにわずかに上半身を前にして体重をかけて、動き出しを早めることで二塁送球の時間短縮を図っていたそうです。


前に体重をかけた後は、上の図の1と2の順でステップをして送球をします。


捕球したら、最初に右足の内側(土踏まず)をセカンド方向に向けて前にステップします。

そうすると体が素早く半身に切り替わり次の左足のステップ(踏み出し)もスムーズになって、強い球でコントロール良く二塁に送球しやすくなります。


盗塁の場面は捕手の見せ場です。


盗塁阻止における捕手の役割はとても大きいので、キャッチング、ステップ、スローイングを繰り返してレベルアップを図ってください。



投手:走者のスタートを遅らせ素早く投球する


投手はランナーのスタートを遅らせるために、けん制はもちろんのこと、投げ始めるタイミングに変化をつける必要があります。


そのためには、セットポジションからボールを保持する時間に変化をつけて投球する練習も必要です。


投手がセットポジションでボールを持つ1秒は想像以上に長く感じるので、投手自身がガマンできず体を動かしてしまうとボークになります。


また、盗塁を阻止するためにはクイックモーションも時短をするためには大切な練習です。


クイックモーション含め投手と捕手の連携については、原監督も力を入れて話しており監督時代にはポイントにしていたプレーだと思います。


投手のクイックモーションについてはこちらの記事に書いています。



内野手は走者が盗塁したことを捕手に伝える


捕手と投手を中心に話を進めてきましたが、内野手は走者が盗塁のスタートを切ったことを大きな声で捕手に知らせます


また控え選手も走者の動きをしっかりと監視して、大きな声で走者の動きを伝えましょう。


捕手の視野には走者の動きが入っていますが、投手からのボールを捕球するまでは、ボールに焦点を当てておかなければいけません。


周りの声で走者の正確な動きを捕手に伝えることで、捕手の判断を少しでも早めてあげるように大きな声で伝えるようにしてください。



まとめ


盗塁の阻止率から盗塁を阻止するためのチームでの取り組みについて解説をしてきました。


盗塁を阻止するのは捕手と投手だけでなく、チーム全員で阻止するものです。


盗塁をされるとピンチが広がって相手チームの士気を高めます。ですが、盗塁を阻止すれば、ピンチが消えて一気に味方チームの士気も高まります。


3.2秒の目標は、ベース間の距離もレベルも違うプロ野球での目標タイムです。


チームで一番足が速い選手のタイムを計測してみて、まずはそのタイムを目標にして、チーム全体で取り組んでください。