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いよいよ野球シーズンの到来…
プロ野球の各球団もキャンプイン。


私も現役の時にもいろいろな場所でキャンプをやらせていただきました。



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その中でも思い出に残っているのが大学生の時に行った宮崎の西都市。今はヤクルトの2軍キャンプが行われていますが当時は1軍もこの西都市がキャンプ地でした。



キャンプをやらせていただいた球場の近くには古墳群があり、ヤクルトのキャンプ風景でよくみかけられた階段もこのあたりにありました。



テレビで見るよりも急な階段で駆け上がる途中は顔を階段にぶつけんばかりの勾配でした。



4回生のキャンプでは投手陣のキャプテンということで練習メニューの全般を任されていたのですが、この階段を投手陣一人20本というかなりハードな練習を組み込みました。



私個人走ることは嫌いだったし、闇雲な練習というのはしたくはなかったのですが、それ以上に投手陣のチームワークというものを作りたいと思っていたんです。


西都の色 The color of Saito




それまでも決してチームワークは悪くありませんでしたが、先輩後輩関係なくみんな試合になんとしても出たいという気持ちはあります。それは当然のことです。



ですが優勝し選手権に出るためには、どうしても試合に出ることのできる選手というのは限られてしまいます。



試合に出ない選手はサポートする側にまわらなければいけません。練習は試合に出る選手にあわせスケジュールが組まれます。



たとえばピッチング練習前のキャッチボールでは常に試合に出る選手の相手をしないといけないためサポート側の選手の一日全てがキャッチボールで終わることもあります。



他にも柔軟体操やマッサージなど自分の練習をすることがほとんど出来なくなるのです。



ですがそれは試合に出てヒットを打ったり三振をとることと同じくチームには必要な仕事であり欠かすことのできない戦力なんです。



ですから試合に出れないということでモチベーションが下がり戦力が落ちてしまうことが一番チームとしては怖いことですし、



レギュラーとサポートが同じ戦力として戦っていくには苦しい練習をみんなで励ましあって乗り切り一つうえのチームワークをみんなで作り上げる必要がありました


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その途中では足がつったり気分が悪くなるものもいましたが、なんとかみんなで励ましあいながら全員20本を登りきることが出来ました。



キャンプでの練習すべてがチームワークを作ったとは思いませんが、それがきっかけとなり、苦しいときも相手を思い励ますことを自分から積極的に出来るような投手陣になっていきました。



その年のリーグ戦で私が過去最高の成績を残すことが出来たのも試合に出れなかったメンバーが試合に出ているものより声を出し励ましてくれたことで最高の雰囲気のなかで投球ができたからです。



試合に出たい、悔しいという思いは絶対にあったはずです。ですがそれを抑えてチームや投手陣を支えてくれたメンバーには今でも感謝の気持ちでいっぱいです。



自分さえよければよい、他人を踏み台にしてのぼっていくという風潮の世の中でこういう仲間に出会えたことは私の心の支えとなっています。



キャンプのシーズンがくるたびに思い出してまたがんばろうという気持ちにさせてくれます。