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今日は練習メニューについて真剣に考えておられる方からのご質問と私の考えについてです。
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■ご質問
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お父さんのための野球教室
桜井様 

お世話になります。小学4年生の息子に野球を教えたくて、5月にDVDを購入しましたAともうします。

いつもメールを楽しみに読ませていただいています。

一応、息子はBチームでピッチャーをやっていますが・・・・なかなか子供はDVDのようにはいかず、毎日野球と無縁で遊んでいます。

しかし、土日だけの練習ですがちょっとずつ、コントロールも良くはなってきました。球は遅いですが・・・。

私も6月から子供と一緒に練習に参加することになり、一応ユニフォームを着ることになりました。
ただ、困ったことがございます。

少年野球はボランティアで成り立っていますので、コーチ陣が毎回必ず練習にこれるとは限りません。

私だけの場合もあり、練習内容をどうしてよいか・・・・???悩むことが出てきました。今までの内容は・・・

 ・ウォーミングアップ(ランニング)
 ・体操、ストレッチ
 ・ダッシュ
 ・キャッチボール
 ・守備練習
 ・素振り
 ・走塁練習
 ・時間があれば、バッティング

でしたが、毎回同じ練習で・・・なにか年間通して、この時期は何とか集中的にすべきなのでしょうか?

監督の理念で「まずは、守備」が当チームの考え方の柱です。だから、守備に時間を多く割いています。試合も打つのではなく守りで勝負するチームになっています。

それは、考え方の問題ですからいいのですが・・・・

私個人的には、練習内容はもっと工夫できるような気がしています。特に練習内容スケジュールがあるわけでもなく、毎回なんとなく練習しているような気がして・・・

普通はどうなのでしょうか?何かいいアドバイスがございましたら宜しくお願い申し上げます。

以上

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■野球は繰り返しのスポーツ
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「お父さんのための野球教室」の桜井です。

野球というスポーツは、繰り返しのスポーツだと私は考えています。投手がボールを投げることでプレーが始まり、打者はそのボールを打ったら一塁へ走る。野手はボールをとったら一塁へ投げる。

このように決まった型の中で、そのスピードや精度(正確性)を高めることで、相手の得点を抑え、自らの得点を積み重ねることが出来、その結果勝利となるスポーツです。

ですから、野球選手は何度も何度も繰り返し、同じ練習を行わなければ、上達は出来ないと考えています。

確かに子どもにとって(子どもだけではありませんが)、同じことばかりを繰り返していると、飽きてしまいます。

時には、レクリエーション的に他の競技を行うなど特別な練習をしリフレッシュすることも必要です。

しかし基本的には、上記のとおり、繰り返し行う練習が野球というスポーツには必要不可欠なものであると考えます。

練習の内容としては、高校や大学、また社会人野球においても、Aさんのチームが行われている練習と大きく変わりません。

ただ、Aさんのおっしゃる通り、繰り返しの練習の中にも色々な工夫が出来ると思います。

例えば、守備練習をAチームとBチームに分けます。Aチームが先行でランナーとなり、3アウト(または5アウトなど)で守備とランナーを交代するようなゲーム形式で行えば、短い時間で守備と走塁の練習が行えます。

バッターランナーはノックに合わせて、バットを振れば、漫然とする素振りより質の高い素振りになるはずです。

これで時間が短縮するので、バッティングに時間を割いたり、先ほどのリクリエーション的にサッカーや鬼ごっこなどに使うことも出来ます。子どもたちが疲れている場合は、全体練習を早く切り上げることも必要でしょう。

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■時計を見ない練習
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後、アドバイスをさせていただくとすれば、時間単位での練習をしないということです。

よく何時から何時まではキャッチボール、何時から何時は守備練習というような練習メニューの作り方をされる方がおられますが、これは集中力を削ぎ、上達はなかなかしません。

練習の終了時間が計算できてしまうと、「早く時間が来ないかなぁ」という発想になってしまいがちです。

そうなると、繰り返し行う練習の回数は減り、時計ばかりを見て、繰り返しの中で生まれてくるはずの反省、課題、試行、実践が生まれてこなくなります。

こうならないためにも、練習前に、今日行うメニューとそのメニューを行う目的と目標をきちんと伝えてあげていただきたいと思います。

(例えば、先日の試合で送球ミスが多かった。そのために今日のキャッチボールは相手の体に30球投げたらキャッチボールを終了する等)

そうすると、グッと子どもたちの練習に対する意識が高まります。

意識が高まれば、当然時計に目が行くことも少なくなり、繰り返し行う練習が楽しくなっていくはずです。

これが私の求める最高の練習です。

メニューとしては、先ほども書きましたが、社会人野球でもほとんど同じです。ですから
自信をもって練習に取り組んで頂ければと思います。