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お父さんのための野球教室の桜井です。

今年の1回目の更新は、「肩を強くするトレーニング」についてお話します。

先日、こんなメールをいただきました。


Q:肩を強くする良いトレーニングがあれば教えてください


桜井様

初めてメールします。よろしくお願いします。

息子は小学校6年生です。ショートで1番、4年生から赤星選手にあこがれて左打ちに転向しました。

足も速く、守備もまあまあよく、バッティングもいい方です。

しかし、肩が弱いのが難点です。投げ方は悪くないと思うのですが、肩を強くする良いトレーニングがあれば教えてください。

遠投がいいと聞いてちょっとやると何日かやると肩肘に違和感がでるそうです。タオルを使ったシャドーがいいと聞いていますが、どんなものでしょうか。

北海道なので、もう外では厳しいです。室内でできるようなものがあればアドバイス下さい。

(一部省略しております)


A:筋力をつけるより、筋肉を使う感覚をつかむ!


肩を強くするために大切なことは、今、体が持っている力を最大限に引き出すコツをつかむことです。

もう少し具体的にいうと、「自分で自分の体をコントロールする技術」を身に付けるということです。

自分が思う通りに体をコントロールできれば、「体のどこに力を入れたら良いか」とか「どのように動かせばよいのか」とか、「どこの力を抜くべきなのか」ということを理解できるようになります。

逆に自分の体をうまくコントロールできないと、力をどのように入れたら良いのかがわからず、コントロールできていないことも自覚がありません。

そのため球速やスイングスピードは筋力が必要で「ウェイトトレーニングで筋力アップ!」という発想に直結してしまいます。


ですが筋力アップをしても体をコントロールする技術がないので、筋力アップの効果も薄く、結果につながりにくいんです。


なので、まずやるべきことは、「自分の体を自分の思い通りに動かす」ための力を身につけてください。

特に小学生の時期は、その能力がぐんぐんアップする時期です。この時期の成長を逃すと、その後ではなかなかリカバリーがむずかしいんです。


その練習方法は「遊び」の中にあります。


あまり見かけなくなりましたが、外で友達と行う鬼ごっこ。


鬼にタッチされないように、タッチをかわしたり、すり抜けたりする動きは、自分の体をコントロールするための練習には最適なんです。


また前後左右にダッシュとストップを繰り返すので、スピードや敏捷性も高めることにもつながります。


その他、ドッジボールやサッカーなど様々なボールスポーツもやって欲しいと考えています。


野球以外のボールスポーツを行うと、野球ではあまり使われない部分を動かすことができるので、体の使い方の幅を広げてくれます。


野球が上手な子どもの多くは、他の球技をやっても上手にこなすことができます。


これは、野球の技術の土台になっている「思い通りに体をコントロールする力」があるので、種目が変わっても、そのボールスポーツに必要な動作をすぐに行うことができるからなんです。


こういった「遊び」の中で野球の基礎が養われていくのですが、もうひとつ練習をご紹介します。



体をコントロールする感覚を身につける「連続ジャンプ」


体をコントロールするトレーニングはたくさんあるんですが、おすすめなのが「連続ジャンプ」です。そのやり方を説明します。


・連続ジャンプの回数は3回(回数は任意です)
・3回連続して前へ飛ぶ
・3回でどれだけ前へ進めるかを目標にします
・距離を先に決めてジャンプの回数を減らすアプローチも可


ジャンプの方法は以下のとおりです。

・膝を軽く曲げて、腕を大きく前後に振り、反動をつけて飛ぶこと
・お腹を前に出して弓のように体をしならせて飛ぶ
・着地はつま先で着地して膝への負担を小さくする
・着地のとき、太ももと地面が平行になるよう膝を曲げる
・つま先で着地したまま次のジャンプを行う


足の力だけで飛ぶのではなく、体のしなり、反動、全身を使って飛ぶことを意識してください。


全身の筋肉を使って飛ぶことで、使われていない神経も刺激され、体をコントロールする感覚が養われます。


まとめ


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肩を強くするために、肩の筋力トレーニングをする人はいないと思っているのですが、筋力をつければ肩が強くなると思っている人が多いです。

もちろん筋力も必要ですが、筋肉を使うことや筋肉を動かすことが出来なければ、ボールを遠くに投げることはできません。

特に小学生の時期は、体の動かし方を学ぶゴールデンエイジの時期です。この時期に、体の動かし方を学ぶか、学ばないかで遠投力、肩の強さ、球速に大きな差が出ます。

今回お伝えしたジャンプ系、敏捷性、反応力などを鍛えることで、肩は飛躍的に強くなります。ぜひ、小学生の今、筋肉を使うということに軸を置いてトレーニングをしてください。