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これまで投球や送球における体重移動の利点について書いてきました。

シーズン到来間近に控え、もう一度この体重移動を習得することの利点について考えたいと思います。
【ご質問メール】

お父さんのための野球教室
桜井様

いつもお世話になっています。Oと申します。42歳、右投げです。DVDを購入させて頂き、ピッチングの練習に生かさせて頂いております。

体重移動が大切とのことで、以下の投げ方ですと体重移動がスムーズにいくのですが、投げ方として合っていますでしょうか。

.蹇璽屬鮟弔忙ち、右手と左手の肘をくっつける感じでグローブを顔の前あたりに構え、左足を上げていく。

∈限を下ろすのと同時に、左手のグローブをキャッチャー方向にグーッと伸ばす感じで左手を使う。

伸ばした左手を左わきの下あたりにたたみながら投げる

つまり左手をリードに使いながら体重を移動していく感じです。下半身主導の方が望ましいのでしょうか?

ご質問を受付けして頂いているわけではないと思いますので、いつの日か、メルマガの中ででも、ピッチング時の左手の使い方について教えて頂ければありがたいです。

勝手に質問メールをお送りしてしまって申し訳ありません。それではどうぞ今後ともよろしくお願いします。


【桜井回答メール】

Oさん

メールありがとうございます。お父さんのための野球教室の桜井です。DVDについても練習にご活用をして頂いているとのこと。とても嬉しく思っております。

”左手をリードに使いながら体重を移動していく感じ”

これはとても良い体の使い方です。

実は私もこの左手の使い方で体重移動をサポートしています。

もちろん膝、太もも、股関節を使って、下半身から体重を前へ移動させていきますが、その力をどの方向へ力を導いていくかということが次のポイントになります。

これは頭においておくだけでもピッチングが安定してきますが、右投手の場合、体の右側で投げる力を作り、体の左側でコントロールを生み出します。左投手はこの逆になります。

少し話がそれましたが、Oさんは下半身での体重移動とコントロールを司る左半身の両方を意識されています。

これは紛れもなく下半身での体重移動が習得できており、次のステップに移ろうとしている証です。

ぜひ今の体の左側の使い方を意識し、取り組んでいって下さい。時々うまくいかないなと感じる時もあります。その時はまた下半身での体重移動に意識を多く配分し立ち戻ってみて下さい。


【お返事メール】

お世話様です。Oです。メールのご返信をありがとうございました。

良かったです。

左手をグーッとキャッチャーの方へつきだすと、体重がその方向へ向かってやはりグーッと移動するのが良くわかります。

思い切ってメールをして良かったです。安心しました。

あとは「左足をついてから投げる」ですね。それができる時とできない時とがあります。

左足がついてから投げると本当にコントロールが安定します。左足をついてから、右手を回しながら、「さあどこに投げようか」とキャッチャーミットを見回す余裕さえあります。

ただそれができる時とできない時とがあって、なぜだか理由がわかりません。できない時は、左足をつくと同時にリリースをしていて、体が突っ込んでしまっている感じです。

左手の使い方を教えて頂いたので、そこに気をつけながらもう少し練習を積み重ねます。お忙しい中のご返信ありがとうございました。

どうぞ今後ともよろしくお願いします。



【桜井後記】

DVDの中でも説明をさせていただいた“体重移動”ですが、この最大の利点は大きくはふたつあります。

一つは足を上げて作った力を効率的に下半身・上半身・腕、そしてボールへと伝えることができること。つまり持っている力を最大限にボールに加えることです。

二つ目は下半身が安定することによってボールを投げる方向が定まることです。ボーリング場に子どもの投球をサポートしてくれる滑り台のような道具がありますよね。

あの滑り台のおかげで、まだ小さなうちの子どもでもボールがちゃんとピンに向かって転がすことができます。

その滑り台の役目を果たしてくれるのが体重移動なんです。

そしてさらにOさんが感じておられるように、体重移動を行うことによって“時間”が生まれます。その時間の中で目標を正確にとらえることが可能になります

これからシーズンがいよいよ始まります。ぜひこの体重移動の習得にトライしていただければと思います。