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今回は「高低のコントロールをつけるのに何か良いアドバイスはないものでしょうか?」というご質問と回答です。
【ご質問メール】

桜井様、こんにちは。

今年の3月までの約2年間、息子が所属していた野球少年団のコーチとして、携わって来ましたMと申します。

コーチ就任を引き受けるとき、監督さんから主に投手コーチとして、子どもたちをみてほしいと依頼がありました。

それは、私の現役時代の投手としての経験に期待を込めての要請だったことは、十分に承知していましたが、なにせ子どもたちに野球の指導などしたことがなかった上に、自分の経験してきたことだけを技術面や練習方法、メンタルサポート面において、伝えていっても良いのかと疑問や葛藤が膨らみ、何か行動を起こすための指針のようなものがないかと、インターネットを開いて見ていたところ、桜井さんの『お父さんのための野球教室』に出逢いました。

その広告には、まさに私が知りたい思える情報が満載に詰まっていました。

しかし、DVD購入には少しの戸惑いがありました。見たことも聞いたこともない方の野球教室であり、なおかつインターネット販売というのが正直引っ掛かりました。

しかしながら、ここで立ち止まってはいかんという思いが沸き起こり、数日考えた後、次のような考えが浮かんできました。

自分に学ぼうとする意欲がなければ、子どもたちにそこを見抜かれるだろうし、子どもたちの学ぼうとする意欲も引き出せないだろうと。

そこで、正直申しまして安い買い物ではありませんでしたが、意を決してDVD購入に踏み切りました。

そして、DVDを拝見しました。まさに、目から鱗とは、このことでしょうか。

技術云々もそうですが、映像を通して、桜井さんの人柄(野球に対する情熱)が伝わってきて、引き込まれてしまいました。『何とか伝わるように伝えたい』そんな思いが、伝わりました。

『よし、これで行こう!』すべてを桜井さんに託して、レジュメを作成し、それに乗っ取って、投手の練習を始めました。

今までの野球人生でここまで、本気になって研究と実践に打ち込んだのは、初めてではないかと思うくらいやりました。

桜井さんが出したDVDは、変化球編を除けばすべて購入させてもらいました。

そして、その内容をシャドウピッチングや様々なトレーニングなどの中で取り入れ、継続して行った結果、子どもたちは、試合や練習の中で実績を残すことができました。小さな成功体験の積み重ねが、自信を生み出しました。

桜井さんには、本当に感謝の一言です。

また、質問も何度となくさせていただきましたが、その都度、適切かつ親身に回答くださいました。有難うございました。

今は、息子も中学生になり、私のチームコーチとしての役割は終わりましたが、今度はお父さんの立場から息子に『野球から何を学ぶか』を伝えて行ければと考えております。

また、今後もDVDや桜井ノート、メルマガを参考にしながら、時には中学生に上がった息子たちにワンポイントアドバイスが出来れば良いなと思います。


申し訳ありません。ここで質問があります。

中学生に上がって2年生になるピッチャーの子どもを先日、久々に見ました。

小学生のときから見てきたピッチャーなのですが、ボールが高めに抜けてストライクが入らない。高めに抜けてしまうので、低めを意識すると、今度はベースの手前でワンバウンドして、ワイルドピッチしてしまう。

どうしようもないから、腕の振りを遅くして、ボールを置きに行って打たれてしまう。

練習試合で投げているのをみて、変わってないな…という印象でした。

もしアドバイスすることができるとしたら何があるかと考えたのですが、

右投手で、左肩の開きが早く、踏み出す足が着地する前に投げ出しているので、そこは伝えてあげられるかなと思うのですが、後はボールは叩きつけるだけとかアゴが上がらないようにしたらいいといったアドバイスくらいしか思いつきません。

高低のコントロールをつけるのに何か良いアドバイスはないものでしょうか。

何か良い練習方法やコツなどがありましたら、教えてください。

よろしくお願いいたします。

また、今後も桜井さんが多方面でご活躍されることをお祈り致しております。

感謝!!


【桜井回答メール】

■プレートをうまく使ってフォーム修正

Mさん

メールありがとうございます。お父さんのための野球教室の桜井です。Mさんの指導に少しでもお役立いただけて本当に嬉しく思います。

結論から先に言いますと、

ブルペンでピッチングする際、プレートの一番左端に軸足を置いて投げてみて下さい。

そしてコントロールできる感覚が得られて来れば、少しずつ軸足を定位置へずらしながら戻していって下さい

またコントロールが乱れてきたら、プレートの一番左端に軸足を置いて投げるということを繰り返していきます。

キャッチボールの時からプレートに見立てたラインを引き、同じく左端に軸足を置いて投げることもお勧めします。


■微妙な角度

ストライクゾーン周辺のボールのコントロールというのは本当に微妙な感覚で大きく結果が変わります。

微妙な感覚というのはボールに与える力の向き、つまり指先からの力の角度になります。

小さな角度を頂点とする鋭角な三角形をイメージすると分りやすいかもしれません。

小さな角度から伸びた二つの線が短ければそれぞれの到達点同士の距離は近いですが、二つの線が長ければ長いほど到達点同士の距離は遠くなりますね。

そう考えると左右高低のコントロールはリリース時の指先からボール加える力の向きというのは本当に小さな角度の違いによるものなんです。


■感覚は伝えるのではなくつかませる

この感覚をいくら教えることは至難の業と言えます。この感覚というのは投手自信がつかまなければいけない領域であると私は考えています。

ですからサポートしてあげないといけない部分は、この微妙な角度をどうこう説明するのではなく、感覚をつかみやすい条件を作ってあげることです。

感覚をつかみやすい条件というのは、”気持ち良く腕を振る”ということです。

気持ち良く腕が振れない状態というのは様々ですが、今回メールを頂いた内容を拝見する限り、踏み出し足の着地と同時または先に腕を振り出していることにあると考えられます。

その原因としては左肩が開いているということから、左半身全体が外側へまわってしまうため、踏み出し足の着地のタイミングが遅くなっている可能性があります。

さらに左半身が外側へまわることにより腕が早く前に出てくるという状態になるので踏み出しよりも先に腕を振らざるを得なくなります。

ですので、まずは左半身が外側に回らないようにしてあげる必要がありますが、開くなと言っても、無理やりに左肩を内側に捻ってしまいかえってフォームを崩します。

ですので、自然に修正するために軸足をプレートの一番左足において今まで通りに投げさせてあげます。

プレートの一番左側に軸足を置くと、これ以上開くといけないという意識がはたらき、強制的にフォーム修正しなくても自然に左肩が開くのを抑える効果があります。

この軸足の位置でピッチングやキャッチボールを繰り返すことにより、開くフォームを自然に修正し、気持ち良く腕が振れる感覚をつかんでいきます。

腕が気持ちよく振れてくれば、左右高低の投げ分ける角度もつかみやすくなります。

フォームを大きく修正せず、かつ簡単な方法ですので、一度実践してみて下さい。