baseball-1407818_1920
お父さんのための野球教室の桜井です。

緩急をつけて投げるとよく言います。今日は緩急の”緩”、つまりスローボールをうまく投げるために必要な”あること”を解説します。


Q:少年野球でスローボールを投げるときのコツを教えて下さい


桜井様 質問です

息子のチームの監督は、緩急を使って打者を打ち取るのが大好きです。でも中くらいの速さのボールは打たれます。

このボールを投げる時、注意しなければならない点を、ご指導下さい。


A:スローボールを投げるための3つのコツを教えます


ご質問の緩急の”緩”のボール、スローボールについてアドバイスをさせていただきます。


ストレートよりも速く腕を振る


緩い球(スローボール)を投げるときのポイントは2つあります。

1 腕のスピードを落とさないこと
2 ストレートボールがホームベースに届くまでの回転数を増やす意識をもつこと


緩い球を投げようとして腕の振りを遅くしてしまう投手がいます。腕の振りが遅くなるとどうなるでしょうか?

・打者は緩い球が来ることを予測しやすく、タイミングをとりやすくなる
・腕の振りがぶれたり、縮んだりしやすくコントロールが安定しない


緩い球を投げる目的は打者のタイミングを外し、空振りや見逃しでストライクをとることにありますね。

ですから、腕はストレートと同じもしくはそれ以上に速いスピードで振ることで緩い球を投げる効果が発揮されます。

決して緩い球を投げること自体が目的ではないんですね。


ボールの手前を2本の指で引く


では、緩い球と速い腕の振りを両立させるためにはどのようにすれば良いかというと下の絵を見てください。

kankyu


ストレートはリリースするときボールの中心付近から投げたい方向に向けて力をいれます。これに対し緩い球には力がかからないように、手前側を人差し指と中指で縫い目を地面方向へ引くようにしてリリースします。

このときボールに速い回転を与えることを意識しておくことで、腕の振りが遅くなることをおさえてくれます。

ピンポン球など、軽いボールに対してバックスピンをかけたりして遊ぶことがありますがそれと同じ感覚です。

また、腕をストレートと同じ速さで振りボールに伝わる力の位置を変える技術(感覚)はカーブやスライダー、フォークなど変化球でも同じです。

速く腕を振ることで強い力でボールに回転を与えることができるため変化を大きくしたり鋭くすることもできます。


ストレートと緩い球のコンビネーションを練習する


ピッチング練習の中でやっておきたいことがあります。それはストレートと緩いボールのコンビネーション、つまり両方の球を混ぜ合わせながら投げる練習です。

試合ではただ緩い球を投げることができるだけでは打者のタイミングを外すことはできません。打者のタイミングを外すには緩い球の前後のボールが重要です。

せっかく緩い球でストライクをとっても、次に投げるストレートがコントロールできずスピードもなければ、せっかくの緩い球も効果が弱まります。

ですから、ストレートを投げて緩いボールを投げる。緩いボールのあとにストレートをきちんと投げるという練習をしてください


動作に緩急をつけタイミングを外す


スローボールとは異なりますが、いつものフォームよりもゆったりと体を動かします。そして最後のリリースのときだけ腕を速く振るピッチングも打者のタイミングを外す一つの武器になります。

このように変化球でなくても打者のタイミングを外すための引出しをもっておくことで、ピッチングの幅がひろがります。

一度トライしてみてください。