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今日はピッチングで緩急をつけるために必要な4つのポイントをご紹介します。

【ご質問メール】


お父さんの野球教室
桜井さま



毎々、アドバイス等でお世話になっております。茨城県のM.Yです。先日は、学校が決まったご連絡をさせていただきました。



今回は、息子から桜井さんに聞いて欲しい事がある・・・との事でメールいたしました。(息子が聞いて欲しいことを原文に近い状態で記載します)



現在、中学3年でストレートはMAX132k(硬式で)、平均128、9kで投げているのですが、緩急が付けられなくて困っています。



色々試してはいるのですが、なかなか使える緩い球を投げることができません。高校入学前に緩い球を覚えたいのでアドバイスをお願いします。



・緩いカーブは腕の振りが緩くなってしまう。
・チェンジアップとパームは、高速系の変化球と変わりがない。
・フォークは、スプリットになってしまう。




基本、変化球もストレートと同じ腕の振り(速さ)で投げています。握りは、浅くするとすっぽ抜けで暴投になってしまう。



ちなみに、スライダー(カットボール?)は120k前半、カーブが110後半です。どのようにしたらいいのか自分でもわからない状態です。



緩い球を覚えずに、力で押すタイプのピッチャーでいいのか?も含めて、アドバイスをお願いします。



ご多忙とは思いますが、よろしくお願いします。



【桜井の回答】


□緩い球よりも速い腕の振りを優先する



球に緩急をつける要素は2つあります。1つは言うまでもなく球の速度。そしてもう1つは腕の振りです。腕の振りが遅くなってしまってはいくら緩い球を投げても効果がありません。同じフォームから速い球が来るのか緩い球が来るのか分らないから打者はタイミングがとれなくなります。



緩急をつけるというと投球の前後でスピードの差をつけなくてはいけないという気持ちになります。しかし実践では腕の振りが遅い100キロよりも腕の振りが速い110キロの方が打者のタイミングを外すには有効ですので、腕の振りを優先して緩い球に取り組んでください。




□変化をさせるためのポイント



ボールのスピードと変化にとって重要なポイントは2つです。球に“どれだけの力を与えるか”ということそして“球のどの部分に力を与えるか”ということ。この2つの感覚をつかむとストレートと同じもしくはそれ以上の腕の振りができてきます。



その感覚をつかむのに有効な球種がカーブです。カーブは投手の手元から離れて打者の手元に到達するまでの時間を長くかけられる変化球というのがその理由です。



投手から打者の手元までのボールの到達時間=速度ですね。つまり到達時間が長ければ球速は緩いということになります。カーブは球に回転を与えることで大きく曲がるため、腕を強く振れば振るほどその変化が大きくなり打者の手元に到達するまでに時間がかかるボールとなるからです。



□腕を強く振って緩いカーブを投げる方法


全力でスローボールを投げる




テーブルの上にあるティーカップの取っ手を持つのと同じ感覚でボールを握ってみてください。ボールに対する指のかけ方は中指の薬指側の側面に縫い目をかけてみてください。



少し余談になりますが、強く指で押してみてと言われたらほとんどの人が人差し指を使うはずです。これは人差し指が最も力を入れやすい指だからです。つまり人差し指ではなく中指を使うほうが緩いボールを投げるときには有利だと言えます。



話を元に戻します。人差し指と中指の外側がキャッチャー側を向いているはずですので、リリースはその手の形のまま中指にかかっている縫い目に力をかけながら腕を振ってみてください。ボールを投げるのではなくリリースする場所にボールを置いたままボールにたくさんの回転を与えるということ意識してみてください。



また投げる前に自分が投げたい変化球の軌道をイメージすることも重要なです。ヒトはイメージ通りにはすぐに動けなくてもそれにできるだけ近づこうとしますから、変化球の軌道のイメージをしてから投げる習慣をつけてください。



□最後に


変化球については個人の感覚があるんで、そのとおりに投げてもしっくりこない場合もありますが色々なパターンを試していくなかで自分に最も合う投げ方が見つかります。



これもひとつのパターンとして試してみてください。