file0001360884964
お父さんのための野球教室の桜井です。

良くも悪くも、ピッチングフォームで一番目立つ動作がテイクバック。

テイクバックは腕を引いて、腕の振りの反動をつくる動作ですが、コンパクトな腕と肘の使い方をする投手もいれば、大きく動かす使い方をする投手もいます。

コンパクトな腕と肘の使い方をしたほうがいいのか?それとも、大きく動かした使い方でテイクバックをすればいいのか?

「よくわからないよ」というあなたのために、腕・肘の使い方についてお伝えします。

先日、このようなご質問をいただきました。


Q:腕(肘)を背中後ろに伸ばす使い方にデメリットはある?


投球に対しての質問ですが、小学校5年生右投げです。

投球の際、左足をステップする時に右手の肘が後方に伸びています。

右手を体に沿って上げることもできるのですが、右手を後方にした方が投げやすいそうです。

現在の投手の腕(肘)の使い方は、後ろは小さくというのが主流だそうですが・・・後ろが大きいのは、何かデメリットがありますか?

また、スローボールを投げる時は、フォームが変わってしまいます。注意点はないでしょうか?

A:腕(肘)を背中方向に伸ばすテイクバックは3つのデメリットがあります


ひとつめのデメリットは、ボールをリリースするタイミングに腕の上がりが間に合わない可能性があるということです。

そのため、投手本人は腕が上がってオーバースローで投げていると感じていても、周りから見れば腕が下がっていることがよくあります。

二つめのデメリットは、体が開きやすいことです。腕を上げてくるためには力が必要になります。

グラブを持つ側の肩を外に開く(体を開く)ことによって利き腕を前に引っ張り出すという動作になりやすいです。

三つめのデメリットは、腕のしなりが出にくいことです。腕が後ろで伸びきってしまうと手のひらが上を向きやすくなります。

手のひらが上を向いたまま腕を振ってしまうと肘は下がり、アーム式のバッティングマシーンのような腕の振りになります。

ただし、後ろへの腕の動き(テイクバック)が大きくなっても、リリースする前に自分の頭の近くまで持ってきていれば、問題はありません。


腕を無理に小さく動かす必要はない


20110227

もし、腕のテイクバックが後ろに入り過ぎていて投げにくいと感じたときは腕を無理に小さくしてはいけません。

腕ばかりが気になり思い切って腕を振ることができなくなります。

ですから、右の図のようにグラブを持つ手の肩を投げる方向に対して真っすぐに向くようにだけ意識させてあげてください。

そうすると、腕も後ろに入らずスムーズに上げてくることが出来ます。


あとがき


36248625952_4f24759efa_k


現代のピッチングスタイルは、テイクバック小さくする使い方が主流であることは間違いありません。

特に、外国の投手より日本の投手のほうが、コンパクトに腕と肘を使って投げる傾向が強いです。

なぜなら、外国の投手よりも日本人投手は体格が小さいからです。

体格で劣る分、筋力ではなく、体の力を効率的に使うということに目を向けてピッチングフォームが作られているいます。

みんな似たようなピッチングフォームになるので、個性という面では、面白みに欠けるかもしれません。

しかし、球速、コントロール、故障の予防の面で、腕(肘)をコンパクトに使うことは理にかなっていて、日本人の体格に合ったピッチングフォームだと考えています。