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お父さんのための野球教室の桜井です。

スポーツ指導者と子育てをされているみなさんへおすすめの一冊を紹介したいのですが、その前に少し子どもの野球が上手くなるための環境についてお話します。


子どもが”考える”環境が野球上達には必要


経験則も踏まえてですが、野球が上手くなる時は選手自身が考えて練習に取り組んだときだと考えています。でも全て自分自身で考えられるものではないんです。小学生の時期なら特にそうです。

考えるきっかけを与えて、自ら取り組むことができる環境をつくってくれる指導者や保護者の力が必要です。

以前、小学二年生になる息子さんがいる方からこのようなご相談をいただきました。


息子は自分からすすんで練習をしないのですがどうすればよいでしょうか?


どのような状態なのかを聞いてみると、朝は2時間のランニングをして、学校が終わればチームの練習に参加をします。帰宅すればダッシュと素振りで、シャドーピッチングという練習スケジュールです。これら全てのメニューはお父さんが作っているとのこと。

明らかに小学二年生の子どもにとってはオーバーワークですが、それ以上にこれだけスケジュールを詰め込まれては、自らすすんで練習する時間も体力もありません

子どもが考えないのではなく、考える時間がないのです。

怒鳴りつけることも同じです。怒鳴りつけることを繰り返していくと、子どもたちは怒鳴られないために行動するようになります。

つまり、自ら考え行動するのではなく、言われたことを行えば良しとするようになるのです。そうやって大人が想像もしない発想とそこからぐんぐんと伸びるはずの芽を摘み取っていくのです。


ワクワクする未来を予感させる言葉掛けをしてください


子どもは大人よりも正直です。楽しくなければ取り組みませんが、楽しければ取り組みます。小さいうちは全てを自分で考えて取り組むことはまだむずかしいです。

なので、楽しいと思える未来を想像させることが大切なのではないでしょうか?例えば「練習しなかったらレギュラーになれないぞ」と言うのではなく、「練習すれば速い球が投げられる」というほうがワクワクしませんか?

「なぜやらないんだ?」というよりも「どうしたらできる?」の方が子どもの思考を育てると思いませんか?

そうやって前向きな言葉を一つずつ選んで子どもに声を掛けていただきたいと思います。


叱らず問いかける


今回紹介する池上正さん(プロフィールはこちら)の著書「叱らず問いかける」では、自ら考えて取り組む子どもたちを育てるためには、大人が思考を柔軟にし、子どもたちに問いかけていくことの重要性を説いています。

実例をもとに、私たち大人が子どもたちに対して、どのような視点・発想・アプローチをすれば良いかということをわかりやすく教えてくれます。

「そうは言ってもこんな場合は?」

…という疑問に対しても、きめ細かいフォローがされていて「なるほど」と納得しながら読み進めていくことができます。

現場での豊富な経験と池上さんのぶれない指導・信念も強く伝わってきます。

スポーツの指導者、子育て世代の皆さんにぜひお読みいただきたい一冊です。

叱らず、問いかける--子どもをぐんぐん伸ばす対話力 (ファミリー新書)
【お父さんのための野球教室推薦】叱らず、問いかける--子どもをぐんぐん伸ばす対話力 (ファミリー新書)


まとめ


子どもへの教育や指導はとてもむずかしくて苦労されると思いますが、「子どもが考えることができる方法は何か?」ということを頭に入れておくと言葉選びや態度も変わってきます。

池上さんの著書「叱らず問いかける」も活用していただいて、子どもたちが自ら考えて行動できる環境を作っていってください。